ヨーヨー・マ
■ヨーヨー・マ
現在世界的に活躍している素晴らしいチェリストの一人に中国系アメリカ人のヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)が挙げられます。
彼はアメリカを代表するチェリストですが、その天才的なチェロの演奏だけではなく穏やかで気取らない、気さくな人柄も有名で日本でも人気がある他、世界中で最も人気のあるチェリストの一人と言われています。
■Yo-Yo Ma plays the prelude from Bach´s Cello Suite No. 1
■Yo-Yo Ma: Elgar Cello Concerto, 1st mvmt
■The Mission - Yo Yo Ma plays Ennio Morricone
■Libertango yo-yo ma リベルタンゴ ヨーヨーマ
彼は実は生まれはアメリカではなく、フランスのパリで母親は声楽家、父親は指揮者、そして作曲家として活躍しており、彼が7歳の時に家族そろってアメリカのニューヨークに移り住みました。
彼の経歴には目を見張るものがあります。
彼はわずか4歳でチェロを始めましたが、なんとそれ以前にヴァイオリンを習っており5歳の時には既にステージでの演奏を見事にこなし、7歳にしてジョン・F・ケネディの前で演奏、その天才ぶりを披露しています。8歳の時にはアメリカを代表する偉大な指揮者、レナード・バーンスタイン指揮のコンサートで演奏、アメリカのテレビに出演し彼の持つテクニックは圧倒的ですぐに世界中が彼に注目し始めました。
彼は音楽しか才能がないのかと思えばそうではなく、なんと1976年にはハーバード大学を卒業し人類学の学位を取得しています。
またもう一つ印象的なのが、彼はジュリアード音楽院でも学んでいましたが、当時の教師に「君にもう教えることは何もない」と言われた為、ハーバード大学に入学したということです。そしてそのハーバード大学からは1991年に博士号も授与しています。
彼は多くの録音を手がけていますが、ヨハン・セバスティアン・バッハの「無伴奏チェロソナタ」に関しては、1983年に録音した後1994年から1997年にかけて再録音しています。クラシック音楽だけでなく、様々な音楽ジャンルで活躍している彼ですが、日本で人気が出始めたのは約10年前にサントリーのCMで使用されたアストル・ピアソラのリベルタンゴでしょう。
また、2005年にはNHKのある番組のテーマソングの音楽も担当しています。また多くのミュージシャンとも共演し、テレビにも多く出演しています。
2002年の冬季オリンピックの選手宣誓式では、イギリスのロックスター、スティングとともに演奏を披露し、2009年にはバラク・オバマの大統領就任式典でも演奏していますが、この演奏は生演奏ではなく録音だったことが後でわかり賛否両論の声が上がりました。
しかしこれには理由があり、その日の気温は氷点下で、その寒さから楽器の音程が狂うことを懸念しての事前に録音したと伝えられています。
■ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)の関連サイト
1.ヨーヨー・マ(※ウィキペディア)