ラフマニノフ:ピアノソナタ第一番
■ラフマニノフ:ピアノソナタ第一番
1873年生まれのロシア人の作曲家、セルディ・ラフマニノフ。彼は作曲家としてだけではなく、フランク・リストと並ぶ非常に名声の高いピアニストでもあり、また指揮者としても活躍した偉大な音楽家でした。
■Rachmaninoff Sonata #1 Part1
■Rachmaninoff Sonata #1 Part 2
数々のピアノソナタやピアノ協奏曲を、またチェロソナタなどの室内楽曲やいくつもの交響曲を残し1943年、70歳にしてこの世を去っています。 では、彼の作曲したピアノ曲の中でも、ピアノソナタ第一番を見てみましょう。この曲は1907年、ドイツのザクセン州、ドレスデンにて作曲されました。
3楽章からなるこの曲は第1楽章と終楽章が非常に長く、全曲の演奏時間が40分ほど要する作品となっています。この曲は当初はドイツ人の詩人、また劇作家や政治家であったゲーテの戯曲「ファウスト」をテーマに作曲されたようですが、後にこのアイデアは中断されたそうです。
ですがなお曲のところどころにこの戯曲の影響を垣間見ることができます。 この曲の作曲に取り掛かる前、ラフマニノフは作品に対する非難や低評価から、大きな挫折を味わっていました。そんな周囲の批判や評価から逃れるように家族を連れ移り住んだドレスデンで、また安らぎを得て作曲活動を再開させたのです。そんな静かな生活の中この作品は生まれたのです。
■ラフマニノフ:ピアノソナタ第一番の関連サイト
1.ラフマニノフ:ピアノソナタ第一番(※ウィキペディア)