協奏曲とは
■協奏曲とは
英語ではコンチェルト(concerto)と呼ばれる協奏曲。では協奏曲とは一体どのような楽曲のことを言うのでしょうか。
協奏曲とは、ピアノやヴァイオリンなどの独奏楽器、または複数の独奏楽器の演奏に管楽器や弦楽器の伴奏がついたいくつかの楽章からなる楽曲のことを指します。協奏曲の構成でのいくつかの目安となるのが、基本的に3楽章であること、そして1楽章、または終楽章がソナタ形式であることです。
協奏曲が始めて出現したのは古く、16世紀のイタリアでした。その後17世紀にバッハのブランデンブルク協奏曲などで形が序所に発展していき、古典派の時代には独奏の協奏曲が盛んに作曲されました。
ハイドンやモーツアルトなどにより形式もほぼ確定し3楽章というスタイルが主流になりました。 独奏楽器による協奏曲で見られる一つの特徴は、ソナタ形式の最後に現れる再現部にカデンツァを持つことです。このカデンツァとは独奏奏者、いわゆるソリストの腕の見せ所の部分で、伴奏である管弦楽無しの完全なソロ演奏部分になります。
この部分は多くの場合非常に技術的に難易度の高い箇所となります。 その後ロマン派に入り形式が自由になっていき20世紀に入ると、それまで主に独奏楽器として使用されていた楽器だけではなく例えば打楽器やコントラバスのように普段あまり目立たない楽器の協奏曲も作曲され始めようになりました。
■協奏曲(concerto)についての関連サイト
1.協奏曲(※ウィキペディア)